ささやくように恋を唄う 4巻 付き合い始めた2人とかつての親友

漫画

概要

この記事は「ささやくように恋を唄う」第4巻のレビューです。

オススメポイント!
・付き合ってからの依とひまりが描かれる
・恋人になってからも不安は尽きないが、それでもイチャイチャしてくれている
・新キャラクター「泉志帆」の話が始まっていく

本の概要

作者竹嶋えく先生
出版社一迅社
通称ささ恋
最新巻10巻

恋愛度:5.0
甘さ度:4.5

あらすじ

気持ちが通じ合い、ついに恋人として結ばれたひまりと依。目標を達成したものの、今後もボーカルとしてバンドを続けていくことを決めた依の前に、SSGIRLSで先代のボーカルだった少女、泉志帆が現れる。彼女は、何やらアキと因縁があるようで…ひとめぼれから始まった恋物語、新章突入!

簡易レビュー(まだ読んでいない人用)

3巻で無事付き合うことになったひまりと依。

そして、新たなキャラクターが出てくる4巻です。

依ひまは晴れて恋人となり、初々しいカップルの日常が描かれます。終始口角が上がりっぱなしで、糖度満点であることは間違いないでしょう。また、ひまりがLOVEの意味で「好き」を自覚するようになり、恋人だからこその独占欲が垣間見えます。詳細はぜひ漫画で。

また、新しい登場人物「泉志帆」が出てきます。2巻や3巻の最後に少しだけ登場していましたが、このキャラクターがメインのお話が始まっていきます。こちらの方の話はやや暗めの話が多くなり、先述した依ひまのストーリーと対称的でバランス取れている印象です。

ちゃんとレビュー(ネタバレ注意)

「依ひま」と「泉志帆」の2軸があると思うので、先に依ひまの方から。

「ひまりの嫉妬シーンがかわいすぎる!!以上!!」

という心の声は置いといて。。無事、依先輩に告白の返事をできたひまりですが、物語の最初からイチャイチャなシーンを見せてくれます。読んで幸せな気分になれるとは正にこのこと。

ただ付き合う前から恋人と間違えられてもおかしくない言動をしていた2人なので、付き合ってからもあまり変化がないことを依先輩が気にします。恋人としての行動をしようとあれこれする姿が健気ですね。ネットを参考に他人から学ぶのもいいけど、一般的にとるべき行動に固執せず、自分らしくいることも大切なのかなと思ったりもします。でも、いつもと違う自分を見せるというのもドキッとしますよね。ジレンマかな

初デートのシーンでは、依とひまりの温度感の違いにより少し不穏な空気が流れましたが、最終的に「2回目の初デート」という、2人だけの単語が誕生したのも、恋人らしさが出て良きです。

そして、個人的に好きなのは、最初に叫んだように、ひまりが嫉妬するシーンです。4巻では、アキが依と少しいちゃつくシーン、そしてかっこいい姿を文化祭で他の人にも観られてしまうと不安になるという、2つのシーンがあります。前者は、アキ先輩に依の恋人としてよろしくと言われたものの、親友の座は私だからと念押しされ、依に腕を絡める光景を見てひまりがモヤモヤします。このシーンはひまりが初めて嫉妬したシーンです。ひまりが依のことを恋愛として好きそうであるシーンは3巻以前から何度もありましたが、独占欲が描写されるシーンはここが初です。付き合って恋人になったからこそ、心情に変化が生じたのかなと思いました。ここからさらに恋人らしくなっていくのか、期待せずにはいられません。

そして、何よりこのときのひまりの顔がかわいい!とても好きです。

依先輩が猫っぽく描かれるのに対し、ひまりは犬です。今にもクゥーンと鳴きそうに上目遣いで依先輩を見つめる姿は破壊力抜群です。(余談ですが、作者の竹嶋えく先生は昔ポケモンの擬人化などやっており、その要素がささ恋にも生かされているのかなと思いました。)

そして、もう一つのストーリーとして、新キャラクター「泉志帆」の物語が展開されます。この巻の(2巻や3巻時点でも)最初から、かなり憎たらしい感じで登場してきます。アキや依などのSS GIRLSと絡むときは好戦的な態度を見せる一方、料理研究部でひまりと話しているときは柔和な笑顔やツンデレな態度も見られ、志帆の2面性が感じられます。

本書の最後に、志帆がSSに入った経緯や在籍していた頃について、アキが話してくれます。当時入っていたバンドのメンバから真面目過ぎて困るから抜けるよう言われ泣いていた志帆に、アキが呼びかけるシーンがあるのですが、これを見たとき、わたしは志帆の表情からアキに一目惚れしているのかと思いました。しかし、現在のアキに対する志帆の態度がそれとは全く異なっていたので、その仮説は否定され、志帆がアキに対してどんな感情を抱いているのかヤキモキしていた記憶があります。最後にアキが依を好きなことを知っていたこともあるように、恋愛が関係していそうなのですが、なかなか志帆の気持ちがつかみにくい状態でこの巻は終わります。3巻までのアキの性格から、志帆にこれほどまでに嫌われる理由が何なのか、なぜSSガールズを抜け、別のバンドにいるのか、気になる方はぜひ5巻以降も読んでください。(ちなみに泉志帆の話は思いの外長く続きます、結末を知りたい方は原作9巻まで一気に読んでみてください!)