概要
この記事は「霧尾ファンクラブ」のレビュー記事です。
オススメポイント!
・同じ男の子を好きになってしまった女子高生2人の関係性
・ギャグがおもしろい
・ギャグの中にも、JK2人の心理描写にエモさが感じられる
本の概要
| 作者 | 地球のお魚ぽんちゃん先生 |
| 出版社 | 実業之日本社 |
| 最新巻 | 6巻(完結済) |
百合度:
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また、2025/4月20日現在、1巻がコミックシーモアで無料で読めるので、気になる方は是非読んでみてください!
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あらすじ
女子高生・三好藍美と染谷波には、気になる人がいる。
それはクラスメイトの“霧尾くん”。
友人でありライバルでもある二人の話題は、いつも彼のことで持ちきり。
“霧尾くん”の学ランを奪い合ったり。
“霧尾くん”を夢に出すため、謎の儀式をしたり。
“霧尾くん”とのデートを妄想したり。
ラブまではたどりつけそうにない二人の日常を描く、
一方通行ラブコメディ第1巻!
(Amazon紹介文より引用)
レビュー(まだ読んでいない人用)
クセがある女子高生2人
あらすじにもある通り、主人公の女子高生2人が同じ男の子を好きになり、その2人を中心として話が展開していきます。
一人は黒髪ロングの三好藍美。普段は一人でいることが多いけど、それを全く気にする様子もなく、どこか独特な雰囲気をまとった子です。ひとたび霧尾くんの話になると、常軌を逸した発言がこれでもかと飛び出します。霧尾くんを笑顔にさせるためなら、ライバル相手に手段を選ばず強気に出る一方で、いざ本人を目の前にすると、途端に縮こまっちゃうのが愛おしいです。顔芸も一級品。ボケ担当。
もうひとりは、茶髪ショートの染谷波。人当たりが良く、誰とでも仲良くなれそうな明るい性格です。同じ相手を好きになった藍美ちゃんと行動を共にし、霧尾くんへの想いを巡って、熱い議論を交わすことも。藍美ちゃんと比べると、霧尾くんへのアプローチはかなり積極的です。二人でめちゃくちゃな会話を繰り広げるときもありますが、藍美ちゃんよりは常識人です。ツッコミ担当。
シリアスとギャグの絶妙なバランス
ジャンルとしては、ラブコメですが、コメディの比重が大きめです。というのも、恋愛対象の霧尾くんは2人にとって遠い存在。そのため、物語の中心は彼女たちの妄想・空想にあります。
「霧尾くんのためなら、私こんなことまでできるよ!」とお互いにマウントを取り合う姿がとにかく面白く、その内容もぶっ飛んでいます。
主人公2人だけでなく、彼女たちのやりとりをどこか冷静(?)に見守る同級生、霧尾くんが所属するサッカー部のマネージャー、レストランの店長など、脇を固めるキャラクターもクセ者ぞろいです。
もちろんギャグだけではありません。
たとえば霧尾くんの過去や、藍美ちゃん・波がそれぞれ一人きりになる場面など、シリアスな部分もあります。意味深な表情や、心の揺れを感じさせる描写があることで、単なるドタバタ劇では終わらない深みが生まれています。
シリアス回とギャグ回がはっきり分かれているというよりは、シリアスなシーンに突然コメディ要素が入り込んできて、またシリアスに戻ったりと、展開がめまぐるしいです。このカオスな感じが、めちゃくちゃ好みでクセになります。基本はコメディ、時折シリアス、でもやっぱりコメディに戻ってくる――そんな絶妙なバランスが魅力です。
メディア展開
現在、ドラマが放送されています!原作の雰囲気が再現されており、Tverなら無料で観れます!
ギャグベースの話なのに、OP曲やシリアス部分でかかるエンディングテーマによって、物語に緩急がつき、非常に観ていて飽きないです。
https://tver.jp/series/srf2z0hz3i
アニメ化も決定しているので、今後も楽しみな作品です!
ネタバレ有レビュー
ここからは6巻最終話までを含めたレビューになります。
まだ読んでない人は見ないことを強くオススメします。
ちゃんと注意喚起したからね。。。笑
ということで、まず百合度を修正します。
百合度:
最終話の波の告白を読んだときは、大号泣でした。
読み返すと、消しゴムの話や「背中を押す」発言、波と藍美のタイプの違い、好きになったきっかけなど、波の気持ちがなんとなく分かる描写がいくつかありましたが、「好き」としっかりと独白されたことで、とてもしっくりしました。1話冒頭のモノローグが、最終話になって波が嘘で言っていたことが明かされたのも鳥肌たちました。(ドラマでは声がつき、1話冒頭では藍美ちゃん役の茅島みずきさんがナレーションしてますね。なので、2人の視点で語っていたほうが正解かも)
1~6巻の表紙もよく見ると、藍美ちゃんと波の目線が微妙にずれています。藍美ちゃんは霧尾くんを凝視しつつも、となりの波は藍美ちゃんも視界に入っているように思えます。特に1巻の表紙の構図はトリック的で天才的。
波の藍美ちゃんに対する気持ちがわかると、今まで読んだ話も別の見方が出てきます。霧尾ファンクラブとして、藍美ちゃん目線で接しつつも、ときに藍美ちゃんを励まし、出し抜こうと見せかけ引っ張る姿は、好きな人には幸せになってほしいという一貫した行動原理があり、健気な姿に心打たれます。
対する藍美ちゃは、これまで友達がいたことはありませんでした。出会ったばかりの頃は、波に対し、友達ではなく、ライバルだよと言ってましたが、一緒に過ごすうちに、意中の人と親友とを天秤にかけ悩む姿が、ただのライバルではなくなっているんだなと、とてもエモかったです。これを百合と言わずになんというのだ。
さいごに
この漫画は百合漫画としても素晴らしく、推していきたいのですが、それを全面に出すとネタバレになってしまうのがジレンマで非常に心苦しいです笑
もちろん、ラブコメ漫画としてもめちゃくちゃ面白くて大好きな作品ですが、「百合」の部分も含めて共有したかったため、今回、個人サイトというクローズな場で、本作品に対する良さを記事にさせていただきました。

