概要
この記事は「ケイヤクシマイ」第3巻のレビューです。
オススメポイント!
・かわいい絵柄やラブコメ感はありつつも、想像以上に複雑な関係
・青山姉妹の過去の話が明らかに
・みーちゃんと香沙音の高校時代の話も!
本の概要
| 作者 | ヒジキ先生 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 最新巻 | 3巻 |
恋愛度:
甘さ度:
あらすじ
早藤香沙音はファミレスで働くアオヤマさんに会いに行くことを生きがいにしている。ある日、香沙音は雨の中で佇むアオヤマさんを助けることに。すると彼女は唐突に姉妹契約をもちかけてきて――。
Amazon紹介文より引用
簡易レビュー(まだ読んでいない人用)
かわいい絵柄とは対称的に、想像以上に複雑な関係に
相変わらずの百合ラブコメ感は顕在な一方で、この巻ではめぐると実姉の過去の物語も描かれています。実姉に向ける好意が家族愛なのか、それとも恋愛なのか、香沙音に対しても同じ感情を向けているのか。そして、みーちゃんは。
登場人物の好きのベクトルがバラバラで、「好き」の意味合いもそれぞれ異なるため、先が読めない展開が続きます。
ちゃんとレビュー(ネタバレ注意)
冒頭いきなり、個人的に好きな、カフェでの香沙音とみーちゃんの会話シーン。
香沙音が、推しだったアイドルからのLINEをブロックするか迷う場面で、美明が放ったひとことが重いです。
おまえは「義妹」より「元推し」を選ぶのか?
元カノからの厳しいご指摘…
美明が高校時代に言いたかったことを、今の状況に合わせて代弁しているのかなと思いました。本当は、「義妹」を「私」、「元推し」を「他の女ともだち」に変えて。
みーちゃんからのアドバイスによって、無事ブロックできた香沙音ですが、その後、ご褒美と称して誕生日プレゼントを渡されます。しかも、ピアスを。
ピアスをあげる側も、もらって付ける側も、友達としてはかなり深い関係でないと成り立たないと思うんですよね。恋人なら良いのですが、これが元カノからというのが、なんというかつらい。みーちゃんが心の底にしまった気持ちが隠しきれてないプレゼントのような気がします。
香沙音は、美明とはどうしても友達としてい続けたいと言いつつも、恋人の領域までは侵入させません。恋人の1歩手前のような親友関係を持ち続けている香沙音に対して、みーちゃんはどう思っているのでしょうか。
読者としてこの関係を見る分にはカフェの店長と同じ気持ちですが、みーちゃんの気持ちを思うと、胸が締め付けられます。
そして、ついに青山めぐるの実姉、弘美の話が登場します。
青山姉妹の両親は別居していて、母側にめぐる、父側に弘美がついていきましたが、母が他界したことで一緒に住むことになり、この時初めて、めぐると弘美は出会います。
血が繋がっているとはいえ、年の離れたほとんど赤の他人状態でしたが、弘美が提案した姉妹の契約によって、2人の距離が近づいていきます。
仲良くなれたことに喜んだ弘美ですが、中学生になる頃にはめぐるからキスしてしまうほどの関係に発展してしまい、困惑します。
そのことを聞いた父は、弘美に家から出ていくように伝え、家から突然いなくなってしまい、
さらには、めぐるが高校生になる頃には婚約もしていました。
弘美がもう戻ってこないと悟っためぐるは、姉の面影がある香沙音に興味を持ち、ケイヤクシマイを結ぶことになるのでした。
回想の中で、めぐるは
あの頃の私は そういう愛し方しか知らなかった
とあります。家族愛の表現方法が分からなかったから、キスを交わしてしまったと自分に言い訳しているように見えますが、姉に対して強い感情を持っていた事には変わらないのかなと思います。
究極の家族愛なのか、恋愛感情なのか、そのどちらとも違うのか。
そして、どの感情を香沙音に向けているのか。
香沙音のことを「お姉ちゃん」ではなく、「香沙音ちゃん」と呼ぶようになったことで、気持ちが変わっていくのか。続きが気になります。
めぐるの「好き」が曖昧な一方で、高校時代の香沙音の感情も結構あやふやです。
彼女の場合、友愛と恋愛感情の境目が曖昧で、高校時代に美明から別れ話があった後も、友達して接してほしいと懇願します。しかも、その切替は尋常ではない速さです。
そのことを思い出して、美明にその区別があるのか確かめられますが、みーちゃんからの誘いを拒否したところを見るに、27歳になった香沙音はその区別が着いているようです。多分。。
1番大事にすべきものを再認識した香沙音ですが、ここでまさかの実姉の弘美がめぐるの家にやってきます。
ここで3巻終了。。続きが気になるうう!早く読まさせてください笑
4巻は9月末に発売するようです。
余談ですが、2巻のレビュー記事で予言(?)した通り、サービスのデザートを提供していました。
あと、ヒジキ先生の別の連載で「夢でフラれて始まる百合」も、素晴らしい作品なので、コチラも読んでみてください。こちらは複雑な関係はなく、一筋の素直な恋愛がみれます!笑


